企業業績見通し(フロンティア)

フロンティア企業業績見通し(2008年度第4次予想)

09年度は2期連続で経常減益へ

2009/03/05

  • フロンティア企業調査室

サマリー

◆大和総研では、2008年度および2009年度のフロンティア企業業績見通しの改定と、新たに2010年度予想を作成した。

◆その結果、全産業ベースでは、08年度は前期比0.1%増収、26.4%経常減益、09年度は2.7%減収、2.0%経常減益、10年度は3.5%増 収、17.8%経常増益の見通しとなった。02年度から続いていた増収増益は07年度までの6期で途切れ、97年度~98年度以来となる2期連続の減益と なる見通し。

◆09年度の牽引役は、08年度の評価損失等の喪失効果から金融とサービス(IT)の寄与が大きくなっている。また、相対的に堅調な小売、ジェネリック医 薬品の需要拡大による収穫期入りが期待される医療・ヘルスケアなども貢献している。一方、機械、電機精密、電子素材などの製造業は、08年度以上に不振と なる見通し。

◆昨年12月に発表した前回予想との比較では08年度、09年度とも売上、経常利益は下方修正となった。製造業を中心に幅広い業種で大幅な経常利益の下方 修正となっている。一方、これまで大幅な減額修正が相次いでいた不動産では、一旦は減額修正が収束した形となっている。

◆製造業は、昨年11月から世界的に急速に拡がったエレクトロニクス関連を中心とした生産調整の影響により大幅な減額修正となった。08年度下期の経常利 益は、電機精密、機械、電子素材の3業種に限れば全体の36%を占める企業が従来の黒字予想から赤字に転落する見通しとなった。

◆上方修正銘柄数は少ない。そのようななか、外食、小売などの専門店の一部やモバイル関連などの銘柄で僅かに増額修正となっている。

◆前回に続き今回も各社の経営改革の取り組みとしてリストラなどの状況について特別調査を行った。製造業では、人件費削減などを中心にリストラに着手して いる企業が大幅に増加。現状では一部の企業でM&Aを行うなどの動きしか見られていないが、今後は抜本的な事業の見直しに着手する企業も増えてくると見ら れる。

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