企業業績見通し(フロンティア)

フロンティア企業業績見通し(2009 年度第4次予想)

10年度は減益前の利益水準に回復へ

2010/03/05

  • フロンティア企業調査室

サマリー

◆今回の特徴は、10年度の経常利益の水準が現在のユニバースで実質的に最高益を更新する見通しとなったことだろう。全産業ベースの経常利益が減益に転じる以前の07年度の水準を2%上回る見通し。更に11年度は最高経常利益を更新する見通し。ただし全ての業種が以前の利益水準に戻るわけではない。業種別に見てみると、11年度に07年度の水準を上回る業種は、16業種中7業種となっている。

◆SNSをベースにした新しいサービスの急速な飛躍により、サービス(IT)の11年度の経常利益は、07年比で2倍以上に拡大する見通し。05年以前にライブドアなどが勃興したインターネット関連ビジネスはしばらく新機軸を見出せていなかったが、新しいビジネスモデルが開花し始めようとしている。

◆一方、製造業は、エレクトロニクス関連などのシクリカルな需要の回復だけでは過去の利益水準には戻りきれない。また、法人向けの需要の低迷で法人向けサービスや不動産も充分に回復しきれない。これらの業種がどこまで回復していくかも今後の注目点と言えよう。

◆09年度は4.1%減収、4.3%経常減益、10年度は4.9%増収、27.3%経常増益、11年度は.0%増収、15.5%経常増益の見通しとなった。10年度は3期ぶりに増益に転じる見通し。サービス(IT)、不動産などの非製造業に加えて、電機精密、機械など幅広い業種が回復する見込み。更に、今回から調査を開始した11年度も幅広い業種で回復感が強まる見通し。

◆昨年12月に発表した前回予想比は、09年度に経常利益は▲1.2%pt下方修正となったが、10年度は+4.7%pt上方修正となった。また、05年6月、9月、12月以来となる09年9月からの3回連続で、上方修正銘柄数が下方修正銘柄数を上回った。伸び率などの数字に示される以上に幅広い銘柄で業績の改善が進んでいる。

◆10年度にかけて、電子素材は前回調査に続く、上方修正となっている。また、サービス(IT)では、ソーシャル・ネットワーク関連が、前回に続き上方修正となっている。一方、前回は上方修正であった電機精密が価格下落の影響が大きく下方修正となっている

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