企業業績見通し
大和300業績修正:成長回帰への施策必至
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2009/01/21
- 投資調査本部 岡田 良行
濱口 政己
サマリー
◆グローバルでの経済環境の急速な悪化の中、大和総研では、3月決算企業の第3四半期決算発表の本格化を前に、現時点での東証1部上場主要事業会社300
社(除く、金融)のアナリスト予想を緊急集計した。昨年11月27日時点のアナリスト予想を集計し、12月4日に発表した「2008年度~2010年度企
業業績見通し(2008年度第3次予想)」に比べて大きく下方修正となっている。
◆現時点での予想では、08年度が前期比3.9%減収、42.8%経常減益、09年度が7.3%減収、12.3%経常減益、10年度が2.9%増収、
27.6%経常増益の予想となっている。08年度は4割を超える経常減益であり、01年度のITバブル崩壊時の減益率45.4%にほぼ肩を並べる減益予想
となった。09年度についても二桁経常減益が続く予想である。
◆12月発表時点の予想と比べると、経常利益増減率で見て、08年度が前期比29.0%減益予想から42.8%減益予想へ、09年度が3.0%減益予想か
ら12.3%減益予想へ下方修正している。10年度は逆に16.7%増益予想が27.6%増益予想と増益率は上昇しているが、08、09年度の下方修正に
より利益額では減額されている。経常利益額では、12月発表比で08年度が19.5%、09年度が27.2%、10年度が20.4%の減額予想となってい
る。下方修正の最大要因としては、交易条件の悪化が挙げられる。(1)円高進行もあるが、(2)先進国の景気失速、新興国の減速によって、(3)需要急
減、製品価格下落の同時加速が発生している。
◆先行きは依然予断を許さない状況が続いており、08年度、09年度の日本企業業績は雌伏期に入ったと言える。ただ、現状の環境悪化に対する混乱が一段落
すれば、収益回復、再生への対応策が順次打ち出されてくると思われる。増収下でのコスト増加抑制経営から減収下でのコスト削減経営への転換、M&Aや海外
戦略の見直し、成長分野への経営資源シフトなどの事業ポートフォリオの再編など、成長回帰に向けての「再構築」が期待される。