[株式市場 日本]クオンツ 数学的テクニックによる分析
2009/11/16
- 金融証券研究所 投資戦略部
チーフ クオンツアナリスト 吉野 貴晶
シニア クオンツアナリスト 橋本 純一
クオンツアナリスト 斉藤 哲朗
大和総研 投資調査部
クオンツアナリスト 飯田 尚宏
クオンツアナリスト 林田 正史
前山 裕亮
サマリー
◆「1.投資家期待のダイバージェンス:NO1」以下の3論文は、Garfinkel(2009)で紹介され
たダイバージェンス(Divergence:投資家の意見の多様性)に関する分析を行った。足元の投資
指標から得られる収益にはボラティリティの増大が重要であり、そのボラティリティの変動には
ダイバージェンスが大きな影響を与えていると考えたからだ。ダイバージェンスの推計を行うこ
とで今後の株式市場のボラティリティの行方を予測することができると考えた。第1稿(NO1)と
なる本稿では、Garfinkel 論文で紹介されたダイバージェンスに関する定義と特徴を示した。
◆ 「1.投資家期待のダイバージェンス:NO1」では、ダイバージェンス指標を投資指標とした
場合の有効性について検討した。結果から、投資指標として効果が見られるダイバージェンス指
標もあった。ただ、本来はダイバージェンス指標を単独で投資指標に用いるより、PER やPBR な
ど代表的投資指標と融合することによって、代表的投資指標の有効性が高まると期待される。そ
こで第2稿(NO2)となる本稿では、更にダイバージェンス指標の詳細を検討して、他の投資指標
との融合効果を検討した。その結果、PBR、リビジョンについて、ダイバージェンス指標との合成
によって有効性の改善が見られた。
◆ 「2.投資家期待のダイバージェンス:NO2」では、ダイバージェンスの詳細を検討して、他
の投資指標との融合効果を検討した。第3稿(NO3)となる本稿では、補足的な分析としてファク
ターの属性を検討した。第2稿で取り上げたこれらのファクターに関して、マクロ局面別の有効
性や主要ファクターの属性などを検討したうえで、ファクターが将来のリターンに影響を与える
理由や、どういった局面で効果があるか?そして、どんなファクターと類似するか?などを検討
した。3ファクターとあわせたファクター効果の検討からは「SUV」の効果が底堅かった。