[株式市場 日本]クオンツ 数学的テクニックによる分析

日本株クオンツマンスリー2010年4月号

株式保有構造とファクター効果、ファクターβ、本決算発表後に向けた戦略

2010/04/13

  • 金融証券研究所 投資戦略部
    チーフ クオンツアナリスト 吉野 貴晶
    シニア クオンツアナリスト 橋本 純一
    クオンツアナリスト 斉藤 哲朗
    クオンツアナリスト 飯田 尚宏
    クオンツアナリスト 林田 正史
    前山 裕亮

サマリー

◆「株式保有構造とファクター効果:NO1」以下3論文では、企業の株式保有構造の投資指標と しての効果と、株式保有構造別の投資指標の有効性を検討した。第1稿(NO1)である本稿は、シンプルな株式保有構造の投資指標としての有効性を検討した。分析結果からは、長期的には株式保有構造ファクターのみを投資指標とした場合の有効性は必ずしも高いとは言えないケースが多かった。ただ、景気局面別やTOPIX 相場局面別で見た場合のファクター効果からはある程度の傾向が確認できた。

◆「株式保有構造とファクター効果:NO1」では、株式保有構造ファクターの有効性について検 討した。第2稿(NO2)となる本稿では、株式保有構造ファクターを代表的な投資指標と融合した 銘柄選別効果を検討した。株式保有構造ファクターは単に企業の株主構造を捉える指標である。そして株主構造が異なる銘柄でファクター効果が異なる可能性があるため、単独で投資指標として用いるよりも投資指標と融合することで、より銘柄選別効果が高まると期待される。分析の結果、融合により銘柄選別効果が高まる指標が多かった事が示された。

◆「株式保有構造とファクター効果:NO1」はシンプルな株式保有構造ファクターの有効性につ いて、第2稿(NO2)は、保有構造別のファクター効果を検討した。第3稿(NO3)となる本稿で は、補足的な分析としてファクターの属性を検討した。第2稿で取り上げたこれらのファクター に関して、マクロ局面別の有効性や主要ファクターの属性などを検討したうえで、ファクターが 将来のリターンに影響を与える理由や、どのようなファクターと類似するか?などを検討した。

◆2010 年3 月号の日本株クオンツマンスリー(3 月15 日作成)の「投資指標の共歪度・共尖度の投資戦略」では投資指標に関してのベータ(感応度、β)に加えて共歪度と共尖度を検討した。「効率的なファンドマネジメント手法の考察66」以下4論文は、βに関する効果的な算出方法の検 討やファクター情報の検討を行った。第1稿(考察66)である本稿は、実務的な投資指標のファ クターリターンと個別銘柄のリターンとのβの、効果的な算出に関して検討した。

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