[株式市場 日本]クオンツ 数学的テクニックによる分析
2010/05/18
- 金融証券研究所 投資戦略部
チーフ クオンツアナリスト 吉野 貴晶
シニア クオンツアナリスト 橋本 純一
クオンツアナリスト 斉藤 哲朗
クオンツアナリスト 飯田 尚宏
クオンツアナリスト 林田 正史
前山 裕亮
サマリー
◆「決算発表売買高プレミアムと投資戦略:NO1」以下の4論文は、Choi, Hoyem and Kim(2010、以下CHK 論文)で示されたEarnings Announcement Volume Premium(EAVP)と、そのシンプルな拡張としたAbnormal Volume(AV)の投資戦略への応用を検討したものである。第1稿(NO1)となる本稿では、CHK 論文に関する米国市場のレビュー、並びに我が国における実証分析を行った。分析結果からは、CHK 論文とは異なる傾向が見られたものの、我が国においても売買高プレミアムファクターがリターンに影響する傾向が確認された。
◆ 「決算発表売買高プレミアムと投資戦略:NO1」では、Choi, Hoyem and Kim(2010)で示された決算発表売買高プレミアムであるEarnings Announcement Volume Premium(EAVP)に関して、我が国でも実証分析を行った。第2稿(NO2)となる本稿では、Abnormal Volume (AV)とそれに融合して効果を発揮するCapital Gains Overhang(CGO)の銘柄選択効果を検討した。更に、決算発表時のみに測定するAV とCGO だけでなく、月次で算出した拡張版のAV やCGO についても分析対象とした。分析の結果、AV とCGO を融合した指標ではPBR やリビジョンの銘柄選別効果を上回る指標も見られた点には注目したい。
◆ 「決算発表売買高プレミアムと投資戦略:NO1」では、Choi, Hoyem and Kim(2010)で示された決算発表売買高プレミアムであるEarnings Announcement Volume Premium(EAVP)に関して、我が国でも実証分析を行った。続く第2稿(NO2)では、EAVP の代理変数であるAV(Abnormal Volume)やその拡張版として一般化した拡張AV に対して、CGO(Capital Gains Overhang)や拡張CGO との合成指標の銘柄選別効果を検討した。第3稿(NO3)となる本稿では、こうした売買高プレミアム指標であるAV 関連指標と主要な投資指標の銘柄選別に関する融合効果を検討した。分析の結果、AV 関連指標とPBR やリビジョンを融合した場合に銘柄選別効果が高まる傾向が見られた。