[株式市場 日本]クオンツ 数学的テクニックによる分析

日本株クオンツマンスリー2010年6月号

プロスペクト理論とメンタル会計、四半期進捗率、包括利益の有効性

2010/06/15

  • 金融証券研究所 投資戦略部 クオンツチーム
    チーフ クオンツアナリスト 吉野 貴晶
    シニア クオンツアナリスト 橋本 純一
    クオンツアナリスト 斉藤 哲朗
    クオンツアナリスト 飯田 尚宏
    クオンツアナリスト 林田 正史
    前山 裕亮

サマリー

◆「プロスペクト理論、メンタル会計と投資戦略:NO1」以下の4論文は、Grinblatt and Han (2005、以下GH 論文)の実証分析をベースとして、Prospect 理論、Mental 会計の投資戦略への 応用を検討したものである。第1稿(NO1)となる本稿では、GH 論文に関する米国市場のレビュ ー、並びに我が国における実証分析を行った。分析結果からは、米国の検証と同様に、CGO(Capital Gains Overhang)がリターンモメンタム効果を持つ傾向が僅かながら確認された。

◆「プロスペクト理論、メンタル会計と投資戦略:NO1」では、Grinblatt and Han(2005、以下 GH 論文)で示されたCGO とモメンタム効果の分析に関して、我が国でも実証分析を行った。第2 稿(NO2)となる本稿では、GH 論文のCGO を用いて、リターンモメンタム&リバーサルに加えて、 代表的投資指標との融合効果を検討した。分析の結果、CGO と代表的投資指標を融合した銘柄選 別効果からは、概ね単独のファクターを投資指標とした場合に比べて有効性が高まる傾向が示さ れた。

◆「プロスペクト理論、メンタル会計と投資戦略:NO2」ではGrinblatt and Han(2005、以下 GH 論文)のCGO を用いて、モメンタム&リバーサルに加えて一般的な投資指標との融合効果を検 討した。第3稿(NO3)となる本稿では、GH 論文のCGO をシンプルに拡張した「拡張CGO」を算出 し、モメンタム&リバーサル効果との比較や類似性について検討した。本分析の結果、シンプル な過去の収益率で業種調整ありのファクターの有効性が高くなる傾向が示された。

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