[株式市場 日本]日本株投資戦略
2009/12/03
- 金融証券研究所 三宅 一弘
サマリー
◆日本株は9月以降、世界の中で独歩安の様相を呈している。日本株不振の原因は、①円高とそれに伴う収益見通しの先行き不安、②割高なPER、③銀行などの大型増資、株式需給の悪化懸念、④政治の先行き不透明感などが挙げられる。特に円高が主因とみられる。逆に日本株上昇のカタリストは上記4要因が好転するときだが、特に円高の是正であると考えられる。為替はドル、人民元、韓国などのアジア通貨が弱い通貨になり、一方で円は強い通貨になっており、日本企業(輸出産業)は非常に不利になっている。ドル安が是正される転換時期は、米雇用環境の改善がカギになりそうだ。日本サイドからは、日銀が他の主要中央銀行のように量的金融緩和(資産拡大)に思い切って動くときだろう。円高是正に向かえば、企業収益は回復、上方修正が本格化するとみられる。日本株のPBRは既に、バランスシートが不透明と言われるロシアのPBRよりも低くなっており、悲観要素がほぼ織り込まれた水準(ボトムゾーン)に近づいているように推察される。