[株式市場 日本]日本株投資戦略

日本市場2010年7月

円安シナリオ後退、ボックス相場の長期化~為替連動強める日本株

2010/07/29

  • 金融証券研究所 三宅 一弘

サマリー

日本株を取り巻く投資環境は4月後半~7月前半の約3ヵ月間に大きく変化した。特にギリシャ危機深刻化と欧州金融システム不安などによって、10年下期とみられた米欧の政策金利引き上げや、内外金利差拡大による円安進展の時期が11年上期以降に後ズレした可能性が高く、その分、日本株の停滞(ボックス相場)が長引く公算が大きくなった。為替と株価との密接な連動性からみると、85円/ドルよりも円高が進行するならば、日経平均株価は9,000円割れのリスクが高まり、80円/ドル水準ならば8,500円前後がイメージされる。逆に95円/ドルに向かえばボックス上限の11,500円を上抜ける可能性が高まり、100円/ドル水準ならば12,000円台の展開となろう。目先、欧州金融システム不安が後退し、ユーロ高(円安)に至る場合には、日本株も反発が期待される。その際、日本株の反発力は為替の円安見合いだろう。加えて、日本企業の46月期の業績発表などを通じて大幅増益や、上方修正の流れが確認されると、日経平均株価は10,50011,000円くらいまで浮上する可能性があろう。円安期待が強まりそうな11年上期に本格的なボックス上放れが予想される。

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